
マイホームの購入や、投資物件の購入考えている方へオススメの本です!
本日は矢田 倫基著『住宅ローンが払えなくなったら読む本』(幻冬舎)のレビューブログです。タイトルから衝撃的です。でも、個人的に、この本の内容は、住宅ローン組む前に知識として持っていた方がいいと感じたので、物件購入を考えている方にオススメしたいです。
『住宅ローンが払えなくなったら読む本』ってどんな本?

この本も、夫が購入した本なのですが、(宅地建物取引士)の資格を持っている夫から見ても、この本に書かれていることは知っておいた方がいいということで勧められて読みました。
著者の矢田さんは、任意売却専門会社を設立し、任意売却コンサルタントとして、全国から相談者が絶えないそうです。そんな素晴らしい実績をお持ちの著者が、実際に解決した事案を紹介し、住宅ローンが払えなくなった場合、どういう対応が必要となるのか、細かく解説してくださっています。
住宅ローンを組む前に知っておいた方がいい理由は?

マイホームを購入する際、おそらくたいていの方は、夢や憧れを持って、これからの未来に夢が膨らむ一方ではないでしょうか。マイホームハイと言われる状況ですね。確かに、毎月の家賃を払っても、自分のものには一生ならない賃貸と違って、自分の好みにカスタマイズされ、資産となるマイホームにあこがれる気持ちはわかります。
ただ、住宅ローンを組む前に今一度、よく考えてほしいとも思います。その理由は、本著でも様々なケースが紹介されていますが、マイホームハイの状態で、住宅ローンを組んでも、その後さまざまな理由から当初の予定通りのローン返済ができなくなる可能性は大いにあるということ。例えば、
・転職や育休で収入が減った ・子供の習い事などで、想定外の出費が増えた ・親の介護が必要になり、働けなくなった ・自分自身が病気になり、会社をたたむことになった ・夫婦共同名義でローンを組んだが、離婚した(離婚しても、連帯債務は返済義務あり)
上記のように、様々な理由で返済が困難になる可能性があります。
マイホーム購入は「人生の安定」は過去のもの?

近年、住まいの購入をめぐる事情は様変わりしています。特に住宅ローンの利用には大きなリスクが伴う―それどころかもはや、「ギャンブルと化している」といっても決して過言ではありません。企業の終身雇用はとっくに崩壊、給与も上がる保証はありません。一方で将来の不確定要素(=リスク)は増えています。離婚件数は少なくなる、子どもの教育費も上がり続けています。さらには親の介護など、家計に大きな負担をかける要素は年々増えているのです。
『住宅ローンが払えなくなったら読む本』|矢田 倫基著
おそらく、親が頭金を出してくれる等、親の勧めでマイホーム購入を前向きに検討されている方も多いと思います。しかし、わたしたちの親世代とは、時代がかなり様変わりしています。これまでの価値観のまま、返済できない額のローンを組まないように、よく計画を立てることが重要ですね。
住宅ローンが払えなくなってしまったら?

本書では、著者が「任意売却」の専門家ということで、住宅ローンが払えなくなってしまった場合、競売にかけられる以外の方法=「任意売却」という手段もあるよということを、様々なケースを紹介しながら提案されています。
住宅ローンの返済に行き詰っている人は残債を完済することができません。物件を売却したければ、抵当権者と交渉することで「売ってもいい」という同意を得ることが必須です。「誰に」「いくらで」「どんな条件で」売却するのかを所有者だけで決めることはできず、必ず債権者の同意が必要となります。これが任意売却です。
『住宅ローンが払えなくなったら読む本』|矢田 倫基著
住宅ローンが払えなくなるという状況には、誰も陥ってほしくはないですが、もし万が一、そういった困った状況になった際には、この本を参考にして、専門家に相談してみることをお勧めします。
おわりに
矢田 倫基著『住宅ローンが払えなくなったら読む本』(幻冬舎)では、下記の内容が実際のケースをもとに詳しく解説されています。
・住宅ローンが払えなくなったらどうなるのか ・その場合、誰に相談すればいいか ・「任意売却」とは何か ・「任意売却」後の生活再建の進め方
住宅ローンを組む際に、「今よりも経済状況が悪くなった場合のことまで考える」というのはむつかしいとは思いますが、一度冷静になって、デベロッパーだけではない第三者に相談しながら慎重に決めていくことが重要ですね。
住宅ローンをこれから検討している方にも、知識として非常に重要な情報が詰まっているので、おすすめしたいと思います。
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